浮かない顔で微笑む君に、僕の手を伸ばした。
君は何時でも彼の顔を覗いている。
自分と合わない目線に傷付き、
彼の口から発される知らない女の名前に嫉妬する。
実に生きづらそうで、可哀想。
そんな君が、本当に可愛くて。
君の視界に僕が居ないことは分かっていた。
君が僕を彼と重ねて見ていたことも。
それでもいいんだ。それでいいんだ。
君の横に居られるなら、それでいい。
彼を好いている限りは、それでいい。
疲れた時には頭を撫でて慰めてあげるから。
辛い時は思いっきり抱き締めてあげるから。
僕を彼だと思って接していたっていいから。
友愛を超えるまでは、何をしてもいいから。
僕をなんとも思っていない、
彼を愛している君が好きだ。
僕達の関係性は友情でいい。
それ以上は望んでないから。
7/24/2024, 1:48:23 PM