安倍川 もち子

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「いい。お前は、そのままでいい」

なんでそんなこと、今頃になって言うんだよ。

ベッドに横たわる親父にそう心で毒つきながら、俺は泣きそうになるのをこらえた。

俺は昔から、兄と比べられてきた。

兄は小さい時からなんでもそつなくこなす奴だった。

勉強にしろスポーツにしろ、人間関係にしろ、なんでも上手くやっていた。

成績優秀、容姿端麗。
そんな言葉がぴったりな兄は親戚や両親、特に母親の自慢だった。


⚠途中

4/5/2026, 5:48:39 AM