他人の気配は私を最も苛立たせる。
そこに自分と同等の思考を持った生命体がいるというのは、私にとって非常にストレスフルな状況だ。自意識の中に他人が入り込み、まるで監視されているような気分になるからだ。我儘かもしれないが、眠ったり食べたりという欲求を満たすときはできる限り孤独でいたい。
その点、真夜中はとても好都合だ。皆が眠りに落ちていて、私のことなど一片たりとも考えていないだろう。快も不快も抱くことはない。私は自意識の中に誰をも侵入させずに済む。少なくとも人類の視線から放り出された自分自身を、自分自身だけで受け止めることができるのだ。日中ですり減った私の輪郭を取り戻して明日を迎える。
1/26/2023, 11:12:53 AM