「夢見る少女のように」
夢見る少女の様に、明日も未来も、全て信じられて生きていけたら良かった。
でも、年を重ねるにつれて現実に押し流され、流される自分を棚に上げて「人生ってそんなもんだから」とか、「それが大人になるって事だから」とか、自分に言い聞かせている。
確かに年を重ねたその分、分別とか世渡りとか、必要な事を覚えた。
世の中には白黒だけじゃなく、グレーも必要で、確かにここに存在している事も知った。
でも、得た物と同じ熱量分、失ってしまった物もある。
そして、それはとても大切で、清い物だったと思う。
ただ、その美しい、清い物だけを抱えて生きて行く事は困難で。
そして、その美しさや純粋さや真っ直ぐさ故に人を傷付ける事がある事も知っているから。
だから、失った物も得た物も、どちらもバランスよく大切にして、これから先を生きていこうと思う。
子供っぽい理想論だけでなく、諦観した現実論だけでなく。
その時その時の自分で精一杯考えて、精一杯生きていこうと思う。
6/7/2025, 1:27:05 PM