みゆき

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木漏れ日

木々の隙間から降り注ぐ暖かい温もりと眩い光。
小さな木漏れ日に初夏の兆しを感じた。
色濃い春は、忙しい毎日の中で淡々と過ぎ去る。

木漏れ日の下で、少し汗ばんだ腕をかく。
ふと視線をやると虫に刺され腫れている。
赤い木の実のように晴れた虫刺されに夏の訪れを
実感しながら降り注ぐ太陽の温もりに身を委ねた

葉と葉の間で光る光。
その先をじっと見つめても何があるか見えない。
もしあの先に幸せの源があるのなら、私はこぼれと落ちる幸せの光をこの手で受け止めよう。

                 木漏れ日

5/7/2025, 10:39:05 AM