鋭い眼差しまずい、と思った。彼が私の地雷を踏みぬくのは予想できたはずなのに、いざそうなると感情的になってしまい、後は己が体に任せるままになってしまった。立ち上がって彼を見下ろす私は直ぐに何か言わなければと思ったが、彼が先に口を開いた。「悪かった、もうこの話はやめよう」そう言うと直ぐに立ち上がり、彼は部屋に戻ってしまった。 このような点が私と彼を決定的に分けていた。私は特にどうすることもなく、立ったまま彼が去った姿を目で追った。『先生と私』
10/16/2024, 9:01:05 AM