病院にはけっこうな頻度でお世話になっている。
入院中はやることがないので創作意欲が沸き、入院期間中は筆が乗り忙しいのだが、治療中・食事・就寝以外で手を止めるのは、夜来た時だ。
病室は高い位置にあることが多い。なので、窓の外からは街を見下ろせる。よく通っている病院は見晴らしがよく、特に消灯時間の後のデイルームは夜景を見るベストポジションだ。
夜更かしぎみな私も、退院したらあの光の中に戻る。ただ夜に起きているだけなのに、私があの無数にある内の光となるのだ。
そんな光を、誰かがきれいだなぁと思って眺めているかもしれないだなんて、なんだか不思議でちょっとこしょばがゆい気持ちになる。
締切の明かり、残業の明かり、眠りたくない明かり、眠れない明かり。ポジティブもマイナスも色んな明かりがあるけど、それは誰かにとってのきれいなものなのだ。
街の明かり
7/9/2023, 1:44:48 AM