『愛を叫ぶ。』
些細なことで喧嘩した。
ただの友達なら明日笑って仲直りかもしれない。
だが今回は相手が違う。
よりによって喧嘩したのは片思いしている相手だ。
ここで許してもらわないとずっと終わり。
声をかけようにも相手は口を聞く姿勢を持ってくれない。
それでも君の背中を追いかける。
「ねえ!ちょっと待って!話を聞いて欲しい!」
叫んでも君は振り向かない。
「うるさい。別に友達でもないでしょ。
わざわざ私に構わないで。」
そう言って君は人混みに飲み込まれかける。
「君じゃなきゃダメだからだ!」
自分でもびっくりの声量で答えた。
はっと周りを見渡すと周囲の人がこちらを見ていて、
君がついに振り向いて驚いた顔をしていた。
語り部シルヴァ
5/11/2026, 10:12:35 AM