なぜ泣くの?と聞かれたから、お答えしよう。
泣く程の何かが起きたからだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
…と、まぁ端的に言えばコレなのだが。
「なぜ泣くの?」と聞く奴はコレじゃ納得しないだろう。
恐らく、具体的な理由を聞きたいんだと思う。
だが、この質問をする時って大抵、質問された側はその時まさに泣いているのではないだろうか。
もしそうなら、答えは聞けないと思った方がいい。
泣いている時は、頭の中がこんがらがっているからだ。
むしろ泣く理由を増やすことになりかねないだろう。
つまり、この質問のベストタイミングは泣いていない時。
本当に理由が知りたいなら、泣いた直後がいいだろう。
もちろん、一旦気持ちが落ち着いてからだ。
ここもタイミングを見誤ると、「泣いてたのが迷惑だったならそういえば良かったのに!」とヒス返しが来たり、「は?何でも何もねぇよ!」とキレられたりする。
特に不安感が男性脳の4倍も強いという女性脳の持ち主に対しては、かなり慎重にタイミングを見極めるべきだ。
そもそも、この質問自体が危険だけど。
そんなに理由が知りたいのなら、相手をヨイショして良い気持ちにさせて聞くのがいいだろう。
好きな食べ物やモノを献上したり、代わりに何かしてあげたりすればいいかも。
また、聞き方も工夫した方が良いかもしれない。
「なぜ泣くの?」じゃ、あまりに端的すぎる。
相手を嫌な気持ちにさせずに答えてもらうには、まず共感から入ってみるとか?
なぜ理由を知りたいのか?という理由をこちらからも示したり、全体的に語気を柔らかくしたり…
さて、ここまで読んだ諸君。
そう、ここまで一度も「面倒くさ!」「じゃあもういいよ!」と匙を投げなかったそこの君だよ。
君だけが「なぜ泣くの?」を相手に問いかける権利がある。
それ以外はダメだ、帰れ!シッシッ!
ここまでで一度でもイラッとしたりした奴は、純粋に理由が知りたいのではない。
心のどこかに相手を責めたい気持ちがあるのだ。
そんな奴の言葉には必ずトゲが出るからダメ、失格。
自分もここまで自分で書いていてイラッとした。
反対にここまでで純粋に理由を知りたい人(そんな人が本当にいるのかは知らないけど)が炙り出せたワケだ。
その心根があれば大丈夫!と丸投げしたいところだが、それではあまりに無責任すぎる。
というワケで、例文を考えてみた。
「さっきは悲しかったよね。次また同じ事で泣いてほしくないから、良かったら理由を教えてくれないかな?」
コレ、結構ベストアンサーに近いのでは?
我ながら良い出来の例になったと思う。
え?何?「そんな小っ恥ずかしい事は言えない?」
そうか、じゃあ君も失格だ。さようなら。
8/20/2025, 1:29:35 AM