もも

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『もしも未来が見れるなら』

「もしも未来が見えるとしたら、あなたはどんな場面を見てみたい?」

買い物帰り2人でいつもの道を歩いている途中、私を見上げながら握る手の力を込めた君はあの時どんな事を思ってそんな言葉を出したのだろう。

「そうだな…、ずっと未来が良いな。自分達の知らない技術とか興味ある。君はどんな未来を見てみたいんだ?」

いつものたわいない会話だと思っていた私は特に深くも考えなかった。君はこの先ずっと側にいてくるものだと思っていたし、幸せはずっとずっと続くんだと疑ってなかった。

「私?私はね…。あ!あなたが私にどんなウエディングドレス贈ってくれるのか見てみたい。気に入ったのじゃなきゃ文句が言えるでしょ?」

そんな風に悪戯な眩しい笑みを浮かべていた君も、きっとそんな未来しか思い描いてなかっただろう。
これから家族になるって決めた私達は幸せになる未来しか描けなかったから。
そんな未来は突然変わった。

『もしも未来が見えるとしたら、あなたはどんな場面を見てみたい?』

本当にあの日未来が見える力を得ていたら。今ならこう答えるだろう。

「3日後の午後3時の君をみたい」

と。
それさえわかっていれば、子供を助けて消えてしまった君の未来を変えることが出来たのだから。

4/20/2026, 9:49:44 AM