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『あの夢の続きを』

子供の頃は夢を見るのが楽しくて好きだった。

怖い夢を見るのは怖かったけれど、それもこんな怖い物語があるんだ!という発見があり好きだった。

寝る前に枕の下に好きな絵本を置いたら、その絵本の夢が見れると聞いてやってみると、本当に夢で見たりして嬉しかった。

大人になると夢の種類も増えて、小学校で話した事もないような同級生や、好きだったような気がするあの子や、名前も思い出せないような場所を夢で見る。

実際にした心底嫌な思い出も、いなくなったあの人など起きると泣いてる事なんてあったりもする。

夢とは実際に経験した事を脳が処理し、記憶を整えている時に確認として呼び起こされるものが夢らしい。

それならば、夢みたいな想像も、自分では思いつかないストーリーや人物だって、自分が作り上げてきた記憶のパーツだったんだ。

夢を見ながら寝言を言ってそのまま現実でも続きを喋ってしまうように、自分の経験を元に夢みたいなストーリーを追ったっていい。

子供の頃に見たワクワクした気持ち、この道を進むとどこに着くんだろうとドキドキする気持ち、それを思い出しながら続きを描いたっていいんだ。

夢みたいな話と笑われても、夢だって現実なんだ。

あの夢の続きを。

1/13/2025, 12:27:30 AM