はてさて、どこまで遡ればよいのだろう。
たった一度の挑戦で簡単に夢を諦めてしまった時か。
担任の魅力的な詭弁に乗って安易に進路を決めた時か。
尊敬する先輩の一言に背中を押されて昇任を決めた時か。
いやさ、友達の命令に逆らえず泣きながら蟻の巣に水を注いだことだって、到底忘れられるようなものじゃない。
数え切れないほどの身に覚えを精査するなんて途方もないから、マックのおばちゃんともうちょっと話せばよかったなって、贅沢で卑小なそれだけ抱えて、今夜も漂っている。
腐りかけのマストに穴だらけの帆を張って
空回りする梶を意味もなく切り返して
錘のない錨を下ろしっぱなしで
遥か遥か遥か彼方の無数の星明かりだけを頼りに
人生という名の航海を
などと言ってる間に新しいお題が出てしまってる
人生という名の後悔よ
5/16/2024, 12:27:19 PM