圧倒的にペンギン

Open App

【勿忘草】

家電量販店にて。

私は洗濯機売り場でドラム式洗濯機の説明を受けていた。

店員「〜であるからにして。この機能でこの価格は実に驚異的で、しかもハンマーで叩いてもすぐには壊れない上に木製の〜」

店員のどうでもいい話を聞きつつ、私は気になっていたことを聞いた。

私「ここに子供が入らないようにと注意書きがありますが、じゃあ大人なら入ってもいいんですか?」

店員は適当に答えた。
店員「まぁ、そう書いてあるのなら入っても良さそうですね。知りませんけど」

それを聞いた私は素早く洗濯機の中に飛び込んだ。

私「うっひょ~。この狭さがたまんねぇぇぇーー」
ギチギチ。

今日のために子供の頃から体操教室に通ってきた甲斐があった。
私が充実感に満たされていると。

子供「ママ、何これ?」

子供がやって来た。まずい、余計なことはするなよ。
しかし私の願いは届かず、クソガキは洗濯機のドアを閉めるとスタートボタンを押した。

私「あああああああああぅあぅあうあぅあ」

しかし幸いなことにすぐに母親が駆けつけてきた。
母親「まあ、なんてこと!」

良かった。助かる。
母親「でもこの人ブサイクだし助けない方が世の中の為になるかも」

私「!!!!!!!!!!」

結局、良心の呵責に耐えられなくなった母親が隣にいた店員に事のあらましを伝え、洗濯機の停止ボタンを押したのは完全に手遅れになった後のことだった。

ちなみに店員はまだ洗濯機の説明を続けていた。

2/2/2026, 1:12:30 PM