青い風に背中を押され、今日も私。ひとり走る。早朝は好き。私の陸上部はどの部活よりも早くから練習をはじめる。運動場にはどの部活動もいない。校舎から吹奏楽部の楽器の音も聞こえないこの時間帯は、私が一番好きな時間だ。誰よりも早く着いて自主練をする。だから誰も私を見ていない。何も気にせず、自由にトラックを駆け抜ける。そうすると、嫌な事も悩んでいたことも忘れてしまう。私が私であるために、陸上は必要不可欠な存在だ。
7/4/2025, 1:06:04 PM