いつからだろう。
あなたが憎くなったのは。
あなたを殺したくなったのは。
わたしは、あなたを愛していた。
わたしは、あなたを好んでいたはずなのに。
今、あなたを見ると癪に障る。
今、あなたの気遣いが鬱陶しく感じる。
あなたを見ると、何度も刃物で刺したくなる。
わたしは、あなた何度も何度も何度も包丁で刺す。
快感と安堵を感じながらも手が震え、血塗れとなった部屋を見渡す。
いつも、わたしの夢はここで終わる。
こんな夢を見るということは、
わたしがあなたに関心があるのだろう。
あなたに関心があるということは、あなたを歪んで愛しているのだろう。
きっと、そうだ。
愛して無ければ、関心が無ければ、
あなたを見ても何も思わないだろうから。
だから、わたしはあなたの元を去る。
あなたという唯一無二の優しき人の命を奪わぬために。
さようなら、わたしが愛した人よ。
どうか、わたしを忘れ、健やかに幸せになってね。
3/5/2025, 2:42:29 AM