彼は渡り鳥のようだと思った。たまに来て一定期間過ごしたら、またどこかに行ってしまう。「ここにずっと住まないの?」と訊くと、「ずっとここに住むのには合わない」と彼は言っていた。ここにずっと住んでいる自分を前にして言うことではないと思ったが、そんな考えの彼をいつも許してしまい、またそろそろ彼が来る頃だろうかと待ちわびている自分がいる。
5/29/2025, 12:40:14 PM