透明な水
嗚呼、嫌だな。
透明なモノを見ると、いつもそう思う。
濮の思う透明は無色であり、儚いモノ。
1度、色がつくと、もう元には戻せない。
それが、透明なもの。
濮が好きなのは”何色にも染まらない”モノなのに……
なんて思ってしまう。
透明な水は好きだ。
何色にも染まらずにずっとそこにあるから。
でも、同時に大嫌いだ。
いつか、あの子のように”誰かに染められてしまう”から。
((透明だからこそ綺麗なのに染めるなんて、変なやつら。))
……透明のままの方が綺麗なのに。
ただ、純粋な疑問であり
自分の考え。
透明なものに色を付けるならば、
自分の色に染め上げたい。
なんて、冗談だよ。
5/21/2023, 11:20:03 AM