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私は 「優しい人」 なんかじゃない

「優しいね」「ありがとう」と言われていた。あの時はよく分からなかったけど嬉しさを感じることがあった。何も気にせず感謝されることをするのが好きだった。でも、中学生に上がって1年ぐらい過ぎた頃、皆に『必要とされる人』『優しい人』と思われたいがためにするようになっていった。それから、「ありがとう」と言われないとやりがいを感じられなくなっていき、無意識に周りにも同じことを求めていくようになってしまった。人それぞれ違うことがあることはいいことのはずなのに周りと違う人にイライラしてしまっていた。


それに気がついた時にはもう遅くて、後悔ばかりが頭に残った。「優しい人」はこんなことは思わなくて、思ってしまっても皆のために尽くすことが出来る。もしそれが自分にとって利益がなくても。私はそんな人にはなれなかった。

そんなことはわかっているけど、今からでも遅くない。いつからでも人は変わることができる。最初は上手くいかなくても大丈夫。できる。そう思うことが大切だとこのできごとは教えてくれた。



8/16/2024, 10:58:27 AM