意味がないことなんて、この世に存在するのだろうか。
ありきたりで欠伸が出るような始まりだが、
本心からそう思うので仕方ない。
たっぷりと余韻を持ったのちに、涙目で読んでくれ。
人の脳は記憶をする。
永久に覚えているとは言えないが、それなりに。
私は、脳自体には全ての記憶がどこかにあると思っている。
自分が思い出せないだけで、
捨てない限り、物は何処かに存在しているはずである。
見えないのは、それを置いた場所を忘れるからであって。
物自体が失くなっている訳ではないと、そういう理屈だ。
大事なのは、物を置いた場所を思い返す“きっかけ”である。
その物自体を忘れてしまっても、何かの拍子に、
ふと思い出せるきっかけ。
卒業アルバムで思い出す友達の手紙とか。
窓から見える雪で思い出すスノードームとか。
そういうもの。
それは物であったり、光景であったりするが、
全てにおいてその根底にあるものは“記憶”だ。
全ての記憶が、他の記憶を忘れないための助けになる。
古い記憶が、新しい記憶を覚える為の道標になる。
これはわたしの自論。
全てのことに意味があると思っている。
全てのことは、何処かで何かの足掛かりになるはずだと。
あなたはどうだろう。
意味がないと思うことがあれば、教えて欲しい。
その事自体が、わたしにとって意味があるから。
「意味がないこと」 白米おこめ
11/8/2024, 1:58:43 PM