「高く高く」
最初はとても低い所から始まった
たまに嫌なこと辛いことがあると
少し高いところから下を眺めては考えてた
そして段々、段々、高くなっていった
建物の2階、3階、4階と段々高くなって
気持ちもぐちゃぐちゃに濁っていった
学校の校舎内からよく地面を見つめてた
学校に居る時は特によく下を見てた
色んなものから目を背けたくて、現実を知りたくなくて
楽しくて、甘いお菓子のような夢を見ていたくて
でも現実は違って下を見ても当然逃げれるわけもない
だから校庭のアスファルトを眺めては無理やりにでも
逃げてしまおうかと思った
確実に逃げてしまいたくて、一瞬で消し去ってしまいたくて、苦しさや辛さが増えてく度、階数も高くなって
気持ちも大きくなって。
でも結局、また振り出しに戻ってしまった。
周りには嫌なものが沢山あったのに、私のせいで誰かが不幸になることもまた同じくらい嫌なんだと気づいてしまったから。
もしここから逃げてしまえば、誰かを傷つけてしまう。私を想ってなくても、何とも思ってなくても、逃げたあとの私の姿を見ればきっとトラウマになってしまうだろう。誰かを傷つけてしまうなんて、あの人達と変わらない。それがたとえエゴでも逃げでも言い訳でもそれでも気持ちは変わらない。
だからもう、下は向かない。
あの時とは違う意味で上を目指そうと思った。
生きるために。
10/14/2022, 2:35:54 PM