死ぬまで終わらない夢に
段々飽きていました。
生きた心地がしないまま
なんとなく生きていて
ふと、
どうでもいいなーと思いまして
海に身を投げたんですよ。
そしたら走馬灯?的な
まだ死んでなくて夢を見てるような
別の意識が生まれちゃいまして。
こんなはずじゃなかったんですけどね。
どうやら寝ている訳でもなく
死んだら終わるかと思うのですが、
この通り死ねなくてですね。
まるで水が入った水槽ですね。
息はできるんですよ。
わ、あんなところに本棚がありますね。
ひぇっ。
見てください。
こんなところに英語の辞書があります。
まさかの生と死の間際でも
勉強させられるんですね。
私は勉強嫌いですよ。
しないですからね!
そんなことを言ってたら
他の本は興味を引くものばかりでした。
教えて欲しそうですね。
いいですよ。
「猫を処方します」、「儚い羊たちの祝宴」、
「雨夜の星たち」、「コハク妖菓子店」。
この4冊気になりますか?
私はこっちの方がいいと思いますけどね。
ほら、1ページ目から面白そうです。
なんて言っていたら
そろそろ死ねそうですね。
私は今までと変わらなさそうです。
下の水色のボタンを押したら
私のことなんてすぐに忘れますよ。
"Good Midnight!"
透明な涙は海に溶けて
私のように
暗く深く見えなくなります。
おやすみなさい。
1/16/2025, 1:36:58 PM