"君は今"
僕は君と会ったあの日々を忘れることはないだろう
もう一度会えるかな
何かとが違う'君'に
僕はいつもと変わらない空
いつもと変わらない景色
いつも変わらない朝
そんななんの変哲もない日常を送っていた
僕はいつもと変わらずに外へ出た
仕事へ行かないと
そんなことを考え職場に向かう
僕は地元では有名な定食屋だ
だが、考えてもいなかった
そこに来るはずのない者が来たんだから
僕は1人で切り盛りしている
人の絶えない店だ
いつもと変わらず店を開けると30分もしないうちに
来店があった
「いらっしゃいませー」
そんなことを言いながら入り口を覗くと
(え……)
思わず声が出ないほど驚いた
それもそのはず神々しい人ではない誰かが
何食わぬ顔で座っているんだ
光輪が頭の上に浮いているのに
現代風の服を着ているんだ
それを見て困惑していると
「すいません」
と呼ばれた。
「はい!!。ご注文は?」
「これをお願いしても?」
正直僕は驚いた
天麩羅定食を選んだんだ
洋風な顔立ちで日本語だし
天使っぽいのに服着てるし
わからないまま定食を作り提供した。
それを見たその者が
「これは綺麗だ」とぼそっと言ったのだ
正直入店されてから心臓が飛び出そうだ
「美味しい‼︎」
と目をキラキラさせながら言った
正直嬉しかった
ふと時計を見るとまだ巳の刻だった
改めてこんな時間にお客さんなんて珍しいと
我に帰った
そしたら
「お会計でお願いします。」
ものすごく丁寧な方だった
「はい。ちょうどお預かりいたします。」
「おいしかったよ。接客も良かった。
こっちでもやって欲しいよ。」
「それは良かったです。」
「また来るよ」
そういい帰られた。
そんな時間は時空が止まったような不思議な時間であり特別なひと時だった。
二週に一回その方はいらっしゃった
楽しく喋る中になるまで何度も通ってくれた
だが、「すまないが当分これなくなる。」
「そうですか。それは残念ですがいつでもいらしてください。こんな店そうないですから。」
「そうだな。」
初めて笑ってくれた
その方は最後に
今度神さまも誘ってみるか
とぼそっと言われた。
僕はこの日々を忘れることはないだろう。
僕にとってあの人は…
2/26/2024, 12:39:35 PM