愛花

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風邪を引いてしまったとき
普段頼りのないひとが
いざとなって
真剣に看病してくれる
その気持ちは
うれしいしありがたい

1日中24時間
看病を続けて
お粥を作ってくれたり
お薬を飲ませてくれたり
さまざなことに
お世話してくれる

わたしが小さな頃に
風邪を引いたとき
お父さんが
ずっと付きっきりで
看病してくれた
慣れない手付きで
なんとしても
熱が下がって
元気になってほしいと
すごく頑張ってくれた

お父さんが作った
お粥は
あまり美味しくなかったけど
それでもなぜか
食べているうちに
美味しくなった
普段は
あまり役に立たない
お父さんだったけど
そのことを思い出して
今の状態と重ね合わせてみると
なんだか涙が出てきた


懐かしい時間
優しい時間
忘れない時間
すべてが
風邪という
苦しく辛くとき
病気になったあの頃
もしかしたら
死んでしまうのかなっと思った
それでも
わたしは頑張った
負けないくらい風邪に勝った

それから
わたしは
もう何十年も
風邪を引くことは
一度もなくなった








12/16/2024, 11:50:04 AM