初日の出の写真を見せてくれた君の目は輝いている。
病気で入院している私に
君は少しでも元気づけようとしてくれてる。
「退院したら一緒に見ようね」
そのひと言が嬉しいはずなのに
ズーンと生理痛のように痛かった。
手術をすれば治るって主治医の先生は言うけれど
手術をしたらデートに行けるって君は、はしゃぐけど
もしかしたらを予想して怖くなる。
でも、君はこう言った。
「失敗すると不安になると事故は起きるかもだから
俺はあの先生を信じてる。
愛想がなくて嫌なとこもあるけど、
ベストな手術をしてくれるって信じてる。
ミユのラッキーカラーはサーモンピンクだから
このマニキュアを塗って手術に臨んで?
初日の出みたいに綺麗だし」
って私と君は笑い合った。
そして、私より器用な君が塗ってくれたマニキュアを
私は窓の外の水色の空に飾った。
「私に初日の出が現れた記念日は
ハル自身の特別な夢が叶う記念日でもあるように
祈っているからね!」
そう言って私は君とハグをした。
1/4/2025, 3:04:08 AM