恋(れん)

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「こっちに恋」 「愛にきて」




食材の買い出しにスーパーに来てみたら、なんでかカップルが多い…。
それも高校生カップル。

(今日は平日の午後だからだろうか)

高校生カップルを見ると考えることがある。
どうせその恋は4ヶ月ともたないんだろうな、倦怠期で別れちゃうカップル多いし…とかなんとか。
こんな嫌なことを考える僕は最低なんだろう。
そんな僕の横をひと組のカップルが、イチャラブしながら通っていく。
イチャイチャしてるカップルを見ると凛ちゃんが恋しくなる……。
別に遠距離恋愛をしてるわけでも、たまにしか会えないわけでもない。
そもそも僕と凛ちゃんは同棲をしている。
買い出しに外に出る前だって、ソファの上で二人でくっついてゆったり映画鑑賞をしていた。

(はぁ…早く買い出し終わらせて、凛ちゃんが居る家に帰ろ…)

そうして買い出しリストを見ながら、書かれている物をカゴに入れていく。
そしてリストに書かれた最後の物を入れようとしたその時、後ろから声が聞こえた。

「お兄さん一目惚れしました、この後もし良かったらですけど少し話せませんか?」

見るからに女子高生、そして物凄く派手だ…。化粧はバッチリしてるし、髪はツインテール。地雷系か?そして何より香水を付けている。

(香水苦手なんだよな…というか見知らぬ男に一目惚れで声かけられるって勇気がすごい。)

女子高生は僕の返事を待っている。
僕がどうやって断ろうか困っていたその時だった、
声と共に僕の左腕に腕を絡みつけてきたんだ、ここには居るはずのない凛ちゃんが。

「ごめんね、この子彼女いるから話せないんだ。」

そう言ってお辞儀をしその場から離れる。
女子高生はこちらを見て呆然としていた。

「なんで私が見てない間に女子高生に一目惚れされてるんだよ。」

とぼそぼそと彼女の口から聞こえてきた。そんな彼女はとても可愛かった。
でもなぜ彼女はここに居るのだろうか。

「そういえば凛ちゃん、なんで来たの?体調悪いから僕が買い出しに行ってる間ゆっくりしててねって言ったじゃん。」

といったら彼女は

「テレビ見てたらカップルが出てきて、そしたら無性に寂しくなって気付いたらここに来てた」

そんな可愛いことを言う凛ちゃんは今日も世界一可愛い。
これこそ愛だ。僕が女子高生に告白じみた物をされていても、嫉妬はするが疑いはしない。そして寂しくなってってさっきの僕と一緒じゃないか。
そんな彼女は甘い物が食べたいとお菓子コーナーへ僕を引っ張っていく。
そんなお菓子コーナーにもカップルがいたが、可愛い凛ちゃんがいるからそっちに夢中だ。
たとてそこら中に恋があろうと、僕と凛ちゃんは愛し合っているから寂しくない。




こんにちは!連日投稿だー!\(^o^)/
今日もちょっと訳分からないかもしれませんが、最後まで読んで頂けると嬉しいです(*⌒▽⌒*)

4/26/2025, 12:44:03 AM