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『日常』

それは、ありふれたもの
ごく普通に享受する何気の無い時間
気にも止まらぬ程、当たり前のようにそこに在る

故に、気付かなければならなかった
それが掛け替えのないものだという事に
平等に与えられた最高峰の幸福であったのだ、と

賽は投げられた
出来る事はその目を静かに見つめるのみ

大地に蒔かれた盆の水は元に戻る事は決して無い

失った「日常」は二度と戻らない

6/22/2023, 12:50:00 PM