最近、
歳のせいか漢字が出てこない。
なので、
漢字の勉強をやり直している。
やってみると面白い。
例えば、
『史籀大篆』
(しちゅうだいてん)
という四字熟語がある。
「史籀大篆のように、
私も新しい書体を作ってみたよ」
というように使うのだけれど、
「どこで使うねんっ!」
というツッコミと共に、
「誰が共感すんねんっ!」
とズッコケてしまうような漢字もある。
例えば、
「高倉健のような、
寡黙で渋い男に憧れます」
と言って、
今の人に伝わるのか?
「高倉健ってなに?」
「え?人の名前?」
となると思われる。
何が言いたいのかというと、
『史籀大篆』
という言葉は一時の流行に乗っかって
生まれた言葉であることが
想像出来るということだ。
学生時代の不真面目な私なら、
「万人受けしない言葉作って広めんな!
覚えさせられる身にもなれ!」
と、憤ったに違いない。
大人の余裕が出来た今なら、
ゴシップ誌で使われているような
ノリで生まれた言葉なんだろうな〜
と想像すると面白い。
「このインフルエンサーまじでエモい」
数十年後には同じ日本人でも
意味不明になるであろう言葉も
「今を生きている」ようで、
なんだか健気に思える。
英語でも
Uncle Samという言葉がある。
Samは人の名前である。
Samが高倉健の立場かもしれないから、
本当にアメリカではそんな認識なの?
と疑ってしまう意味のある言葉だ。
8/20/2025, 2:48:04 AM