学校の廊下。大勢人いる中でも貴方を見つけられるのは私の
特技にもなるだろう。
貴方の所まで走り、勇気をだして声を掛ける。
「こんにちは!元気ですか?」
自分でも意味が分からない問い掛けだ。やってしまった…と
心の中で呟く。それでも貴方は、表情1つ変えず私に返す。
「こんにちは。元気ですよ笑」
貴方は、笑ってくれた。それだけでもう、十分だ。
貴方を好きになって、もう何年だろう。けど、私は1つの事実を知った。それは、貴方は"誰にでも心を許していない"という
ことだ。
貴方は誰にでも同じ態度で、クラスの人気者。表面的に
見れば、世間で言う"いい人"になるだろう。けど、反対に
それって表面的な貴方ってことだ。同じ態度なんだから違う
態度の貴方なんて見た事がない。
それって、そう見せれる相手が居ないって捉えられると思う。そう、だから"心を許していない"って言えるんだ。
鍵を隠しているのだろう。きっと、誰にも入られない貴方だけの場所に。そう思うと、哀しくなる。
好きだけじゃ解決出来ないものもある。
そう考えていたらいつの間にか貴方の顔が近かった。びっくりして思いっきり壁に頭をぶつける。
「いったぁ!!?」
つい大声を出してしまう。すると貴方は、笑っていた。
「あはは笑笑反応面白すぎ笑」
"素"だった。いつも表面的な笑みばっかり浮かべて。まるで
仮面が張り付いているみたいだったから。けど今の笑顔は本当に楽しそうに笑う貴方だった。私も声を出して笑う。2人で
大笑い。楽しくて、温かくて… しばらくして、貴方が言った。
「こんな姿見せれるの、貴方だけですよ笑笑やっぱ、めっちゃ面白いですね笑」
貴方が目を細めた。
その瞬間、貴方のポケットから鍵が落ちた___
テーマ 君が隠した鍵
11/24/2025, 10:23:10 AM