眞白あげは

Open App

夢が醒める前に

まだ夜の底に 光が沈んでいる
指先で触れれば ほどけてしまう気配のまま
あなたの声だけが 水面に揺れていた

夢が醒める前に
名前のない景色を 胸にしまう
消えてしまうものほど
どうしてこんなに あたたかいのだろう

目を閉じれば
昨日より少しだけ遠いあなたが
それでも確かに ここにいる

朝が来る
その一歩手前の静けさで
私はそっと願う
どうかこの瞬きのあいだだけ
夢の続きが 息をしていてほしい


眞白あげは

3/20/2026, 11:09:47 AM