回顧録

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キミと出逢ってもう四半世紀が過ぎた。
キミは俺の事をサンタさんからのプレゼントなんてふざけて言うけど、俺は本当にそう思ってるって言ったららしくないと笑うだろうか。それとも照れるかな。

我が家はイベント事に関心がなかったからクリスマスらしいことをしたことがなかった。家にサンタが来なかったから、サンタが親ってのも知らなかったし、具体的な日にちも知らないほどだった。12月になると世間が騒ぎ出すなってくらいの認識。キミと出逢うまでは。

日本人離れした顔立ちに、心を奪われた。しばらくぼーっと見てたら、喧嘩売ってんのかって怒られた。
綺麗な顔してるヤンキー、それが第一印象。

でもだけどひょんなことから俺たちは仲良くなって、こんなに長く一緒にいることになる。仲間から銀婚式なんて揶揄されるくらい。所謂、腐れ縁。

お前がふざけてサンタさんからのプレゼントって言い出してから、そうだったのかもしれないと思い始めた。
だとしたら後にも先にも俺へのサンタさんからのプレゼントはキミだけだった。どんなプレゼントよりも今はそれが嬉しい。

(サンタさんは本当に居るのかもしれない)




作者の自我コーナー
いつもの。もはやネタと化してますが、あの照れ屋がどういうつもりでサンタさんからのプレゼントとか言ってるのかが気になります。その後の『違うぞ、俺がサンタさんに頼んだんや』も好きです。というか、いい歳の大人がサンタさんって言ってるの可愛すぎますよね。サンタにはさん付けるのに、お年玉にはおを付けないのはなんでなんだ。

5/6/2024, 9:52:23 AM