わたしがお年玉をはたいて買ってきたモノを見ると、お母さんは「悪い予感しかしないわね」と言って、ため息をついた。わたしはそれで、ちょっと泣きそうになってしまったんだ。
最初に、店先で目が合って──って、これにはもちろん目なんて付いてないんだけど。
気がついたらわたしの目の前にはこれがあって、わたしは無意識に手を伸ばしていて、触れた瞬間、指先にピリッと電気が走ったような感覚がして、だから。
これはきっと、わたしの運命なんだ。
だって、ワクワクする──きっと面白くて楽しいことが、これを手に入れた、これからのわたしを待っているんだ、って。
わたしには、そう思えたのに──。
◇
うーん、なるほどー。
このお母さん……オトナって、変化を嫌うトコあるよなぁ。この何事もない日常がつつがなく続いてくれればそれでヨシ! それがいちばん! みたいな。
そして若かりし頃のお母さんはかつて、自分の予感に従って、失望したことがあったりなかったりするのかもしれない……なーんて。
日常を壊されそうに思っちゃうお母さんの不安は、わからなくもない。でも、だからって、ヒトが抱いたステキな予感や未来を否定する権利なんか、実の親にも、誰にもないんだからね! 頑張れ、『わたし』チャン!
──さてさて。
次の作品の『予感』は、ポジティブ?
それとも、ネガティヴ?
10/21/2025, 3:06:28 PM