初めて勇気を出して誘ったデート。照れながらOKしてくれる君はどうにも可愛くてドキドキが止まらなかった。
約束当日は、柄にもなく普段遊ばせることもない髪を少しでもかっこいいと思って欲しくて、慣れない手つき整えたり。
晴天の公園、約束の12時。
「ごめん、待たせちゃった。」
と駆け寄って来る君のスカートがふわりと揺れる。
「君のためにおしゃれしてみたんだけどどうかな」
なんてギュッと袖を掴んで話してくれるから、すごく可愛いよ似合ってる。と情けなくも赤くなりながら話す。
そこから、一日が夢のように楽しくて、一日の終わり際花畑の中振り返って僕に笑いかける君の笑顔がきらきらと輝いて見えたのを鮮明に覚えている。
居なくなってしまった今でも花畑を見ると初恋の君を思い出す。
【花畑】
9/17/2023, 10:32:07 AM