気分屋の鮭

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学級長「ねぇねぇ、一緒に食べようよ!」
私「え?」
びっくりした。学級長が話しかけてきた。
学級長「もし、嫌だったら全然いいんだけど…。佐々木さんとお話ししたいなと思って…。」
いつも1人でお昼を食べる私に声をかけてきたと言うことは私が可哀想に見えたのだろうか。学級長はきっと俗に言う優しい人なのだろう。ここで、断ったら私は嫌な人と言われるのだろう。それは避けたい。
私は、大丈夫だよと。笑顔を意識して返事をした。

お弁当と椅子を持って学級長達の仲良し4人グループのところに向かう。机が二つずつ迎えあっていてわたしは誕生日席的な位置に椅子を置く。佐々木さんやっほーなど挨拶を軽く交わし。お弁当を皆食べ始める。
学級長「佐々木さんのお弁当かわいいね。もしかしてこれ自分で作っているの?」
私「ううん、違うよお母さんが作ってくれてるんだ。」
周りの3人がかわいい〜など褒め称えようとしている。
そして、誕生日のことや、授業のこと、部活のこと、家での生活や、家族構成など私への質問攻めだった。正直嬉しかった。こんな私に興味を持ってくれて。

でもどうしても、4人だけ共通の話題だと寂しさを感じる。4人で遊んだことなんて何も知らない、私から何も話すことはないから。きっと私から何か話し出せばいいのだけども、でいない。この孤立感はたいられない。
やっぱりグループは、苦手だな。寂しい。

12/19/2023, 1:39:32 PM