鏡の中の自分は少し大人びて見える。
なぜだろう。
救いを求めて鏡に手を伸ばす。
鏡の中の自分と本当の私の手が重ねる。
そこにひんやりとした硬い感触が私を拒む。
私はリアルの学校生活がつらいから、
意見が欲しくて、助けて欲しくて
私は無表情に大きな声で訴える。
でも、鏡の中の自分は冷たく微笑んでいる。
そして向こう側のその人は
「がんばれ」と口を動かす。
もう、頑張れないよ。
泣きながら弱音を吐いて鏡から手を離すと
気づいたら鏡の中の私は
今の私に戻っていた。
11/4/2024, 6:33:37 AM