クリスマスの過ごし方を想像すると、パートナーや家族と共に食事をしたり、お出かけしたりすることをイメージしがちだけど、もちろんお一人様もいれば、クリスマスの度に苦い思い出が蘇り、そのジレンマとの葛藤で窒息しそうな思いの人も、もちろんいる。
わかりやすい、楽しそうな、あくまでも楽しそうなイメージを与えやすいイベントではあるだろう。残念ながら日本人の脳内では、これがデフォルト設定として植え付けられている。何か楽しいことをしなくてはならないくらいの脅迫に近いものすら伺える……
むしろ人間が皆、わーい、クリスマスだー、と言って、どんな困難な人生を送っていようが、どんな大病を患っていようが、戦争で家族を失っていようが、大切な人が眼の前で一瞬にして消えてしまうような体験をした、その心に刻まれた深い傷跡も自動的に癒やして、とにかくハッピーで、その感情のみに支配されてくれたらどれだけ楽か。
幸せは人それぞれであり、その人が聞いてきた声、見てきた色、嗅いできた香り、触れてきた温もり、冷たさ、感じてきた痛み。そういった破片によって形成されるものであって、けして人類共通のハピネスは存在しないような気がするのは自分だけだろうか。
クリスマスだからとか、イブだからとかは関係ない。
あ、なんか幸せだなと一瞬でも思えればそこに価値がある。
その些細だけど、愛くるしい瞬間の積み重ねが
大きな幸せとなって、気付いたらそこにある。
よし、今夜は独りで溜まってたアニメ見るぞぉ!!
12/25/2023, 10:41:20 AM