─春恋─
桜が舞う春の季節。
俺は隣の席のあいつが好きだ。
好きと気づいたのは1ヶ月前。でももっと前から恋してたのかもしれない。俺が予測するには入学式の時から。
あいつと会う度にドキドキするし近くにいると目でついつい追ってしまう。話すとか本当に無理。冷静に話せるけど、心の中ではバックバク。
こんなに好きなのに、3年生になるまで振られるのが怖くて告白しなくて、
でももうすぐ卒業だから卒業する前には振られてもいいから気持ちを伝える。
でも勇気が出ない。あいつには好きな人がいるから。
そして卒業式の日になってしまった。卒業式では3年生のほとんどが泣いていた。そしてあいつも。
卒業式が終わり放課後。俺とあいつのふたりきり。
「ねぇ」と話しかける。あいつが振り返る。
風で桜が舞い、開いている窓から桜の花びらが入ってくる。
「入学式の時から一目惚れして、ずっと好きでした。付き合ってください。」
沈黙が流れる俺はドキドキしながら彼女の返事を待つ。
「はい」
まさかの"Yes"
思ってもいなかった。風でなびくカーテンで彼女の顔が見えない。多分泣いている。
「私も好きだったから」
彼女の好きな人は俺だったんだ。一安心した。振られなくて良かった、ってのもあるけどなにより自分が最後ビビらずに告白できたことに安心した。
そして、俺と彼女は風でなびくカーテン越しに笑いあった。
多分これからも一生彼女とどんな季節がこようが笑い合うだろう。
─最後の春の恋─
4/15/2025, 3:33:49 PM