ー甘い匂いー(桜散る)
「ね、桜結構散ってない?」
「そうかな」
「そうだよ!この前なんか満開だったのに!」
「んー。そうだっけ。あんま見てない」
「冷たいなぁ。めっちゃ綺麗だったのに」
「私も花を綺麗って言える感性が欲しかった」
「えぇー!思わないの!?」
「なんかウザ…」
「うはは。どーもどーも」
「褒めてねーし」
「あっ!あっちの道行かない?」
「えぇ?いいよ別に」
「…それはどっち?」
「行きたくないってこと」
「いやいや!懐かしいじゃん!」
「え?」
「昔は良くあそこ通ってたし!あーあ、小学生の頃が懐かしい」
「覚えてなーい」
「なんで!めっちゃ楽しかったのに!!行こーよ!最後なんだよ?」
「最後って……。別の学校行くだけじゃん」
「私寮だし…。しばらくは帰ってこないし」
「別に帰ってきても会わないけど」
「なんで!酷い、私のこと嫌いなんだ!!」
「めんど」
「聞こえてるからな!いいもん別に!」
「いいもんって…お前……」
「なっ、なに」
「……いや別に」
「ムカつく〜!!」
「絶交しよーぜ」
「嫌ですけど?あっ!アイス買ってかない?」
「どこで買ってくの?」
「あそこの店のやつ!絶品だねって言って一緒に食べたとこ!」
「なにそれ。そんなんあった?」
「あったあった!行こ!」
「奢ってくれるなら」
「えー。じゃあいい」
「思い出浅すぎだろ」
「き、金欠なの!」
「へー」
「…………ねぇ久しぶりじゃない?」
「なにが?」
「二人で話すの!」
「あー。そう?」
「そうだって!クラス違くなってから」
「ふーん」
「なんか…避けてなかった?」
「え?別に」
「絶対避けてた!!」
「いや、避ける理由ないし」
「………」
「あ、家ここらへんだったよね。私こっちだから」
「私も!」
「お前はあっちだろ」
「ぐっ。…じゃあ、あれだよ」
「なに」
「LINE毎日するから!ちゃんと返してね」
「あー、うん」
「あと、私が誘ったら必ず会って」
「いや無理だけど」
「なんで!!」
「予定あるだろ」
「冷たいなぁ」
「多分正常だけど」
「…遊ぼうね」
「あー、気が向いたら」
「えっ」
「じゃあ、そろそろ行かなきゃ」
「あっ、うん。またね」
「じゃあね」
風が吹いて、
桜の花が目の前で舞った。
少し甘い匂いがした気がする。
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じゃあねって言われると悲しくなりませんか?(ハッピーエンドも書きました)
おやすみなさい。2:39
4/17/2026, 5:39:08 PM