りんご飴

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重い足を引きづりながら、辿り着いた先はある国だった。
なんとか国の中に足を踏み入れると、白衣を着た男が私に近づく。神妙な面持ちに気を引き締めるが、男は自身の肩を貸してくれた。周りにいた民が私を見て、声をかけてくれる。そのどれもが私を心配するような声だった。不思議と雫が頬を伝う。男はこちらを振り返り、ギョッとした顔で私を見た。
「痛かったですか?」
男が私の背中を擦る。今までと比較出来ないくらい、この国は優しさに包まれていた。
男は私の足を、丁寧に処置してくれた。そのまま、男は私に微笑みかける。
「旅人ですか?」
頷くと、男は私の手を掴んだ。
「町を、紹介しますよ」
その声に、私は目を細めた。あぁ、私の居場所が、ここだったら良いのに。太陽が、眩しく町を照らしていた。

旅路の果てに

1/31/2026, 10:14:32 AM