多田野一人

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明日に向かって進む、でも
明日こそは…なんて、何度目の決意だろう…何時も、固い決心をして、次の日には、波打ち際の砂の城の様に脆く崩れてしまう…
今、目の前に浮かぶのは、あの日のきみの姿…未だ大人への入口に立ち始めたあの頃、初めて異性を意識した時に、心の中で、芽生えた切ない気持ち…その想いが何なのか、自分でも判らないうちに、きみと出逢って…漸く、その気持ちが分かり始めた頃、呆気なく突然の幕切れ…
あれから、幾つもの時を越えたのに…ずっと…あの日から、踏み出せない…

1/20/2025, 3:28:36 PM