代理(特に何も無い学生)

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勇者がコロされた!?!?

この物語は勇者が現れ、その勇者が途中で仲間を連れて、ただ魔王を倒すという物語です。
村人達は大喜び。
プレイヤーや読んでいた者達は皆、口を揃えて、そして画面では何時もこう出る。

「ハッピーエンド。」

魔王城は静けさだけが響いていたのだった。
かつては魔王"だった筈"の肉体が床中に広がっている。
そんな時に血濡れた勇者の剣を誰かが拾った。

チャキンッ、

フードを深く被った一人の男は、何時もより冷たい目線で"勇者の剣"を握った。
その瞬間にフードを深く被った一人の男は、誰も居ない静けさだけが残った魔王城でこう呟いたのだった。

「絶対に殺してやる。待っていろ、勇者。」

魔王城から姿を消したフードを深く被った一人の男はハッピーエンドを迎えた勇者の元へ向かう。
軽い足取りで、森奥から勇者の住む平和な村を眺めていた。
風が吹いた時に勇者には、長年修行をした鋭い警戒の感が働いてしまったのだった。

俺「あぁ、少し林檎を彼処から貰ってくるよーーーーん?」
「…………家から出てきたら後ろから殺してやる。」

勇者が林檎を貰うために、家から出ていった瞬間に、フードを深く被った一人の男は動いた。

グサッ、

俺「っ……!?!?…ガハッ、……」

【魔王を倒した勇者は後ろから何者かに殺されてしまった!!! BADEND………】

フードを深く被った一人の男が勇者を後ろから剣で、身体が貫通する程深く刺した瞬間に、画面にはそう文字が出てきたのだった。
勇者は血を口から吐いてしまい、その場に倒れた。

「これはお前がした事と同じことだ。俺等の正義を殺し、平和を奪った。なら、これが


俺らにとってのハッピーエンドだよな?w」

8/29/2024, 1:41:46 PM