語り部シルヴァ

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『夢を描け』

「んー...」
紙と睨み合いをしてどれだけ経っただろうか。
腕を組み続けて疲れているのに
気が付かなかったほど時間が過ぎていた。

進路希望調査。
誰もが一度はつまづくところだろう。
第一希望から第三希望まであるが...
どれが一番とかじゃなくてそもそも
どこへ行きたいかすら決まっていない。
それなのに進路希望を聞かれても答えれるわけがない。

これを渡された時の先生の言葉を思い出した。
「夢は自由に描けます。
好きなことが思わぬ進路になったり...」
残念だ。僕の夢のキャンパスは真っ白だ。
ここから筆が進む気がしない。

「考えるのやーめた。」
悩んでても仕方がない...
これについてはまた明日考えるとしよう。

語り部シルヴァ

5/9/2025, 11:01:40 AM