noname

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「いま、幸せですか?」
「…宗教ならお断りですよ。」
「やだなぁ違いますよ。ちょっとした雑談じゃないですか。」
「ちょっとした雑談でその切り出し方は珍しいですね。」
「えへへ。」
「別に褒めてませんが。…今なんで拍手したんですか?」
「で、いま幸せですか?」
「無視ですか。譲らないんですねそこは。まあ、幸せですよ。」
「ほほう。それはズバリ何故ですか?私といるからですね?そうですよねいやぁ照れるなぁ。」
「一人で完結しないでください。あと勝手なこと言わないでください。そしてまたなんで拍手したんですか?」
「ちょっと情報量多いですよ。まとめてください。」
「ムカつきますねあなた。私は怒ってもいいんですよ。」
「でも怒らないの優しいですよね。」
「よくそんなこと言えますね。」
「えへへ。」
「だから褒めてません。」
「じゃ、次は貴方のターンですね。雑談を始めてください。」
「雑談ってターン制だったんですね。…では、さっきからちょくちょく拍手してるのは何故ですか?」
「あ、なんかやたら言ってましたね。」
「聞こえてたなら答えてくださいよ。」
「いやいや、言うじゃあないですか。『幸せなら手をたたこう』って。」
「実行してるの貴方だけだと思いますよ。」
「幸せなら態度で示すんですよ?」
「そんな圧力を感じる歌でしたかあれ。」
「まあ、私もいつだって手を叩いている訳じゃあございません。」
「流石にTPOは弁えてますか。」
「それじゃあ貴方といるときずっとやんなきゃいけなくなりますからね。」
「…そういうこと、何でもなく言いますよね。」
「えへへ。」
「…はぁ。」
「あれ?いまなんで拍手したんですか?」
「態度で示したまでです。」

『幸せになった?』

3/31/2024, 12:49:08 PM