題「愛を叫ぶ」
「私ね、好きな人がいるんだ〜」
君から相談を受けた。今までそういう話をしてこなかったせいか、あまりの衝撃に持っていたお茶を盛大にこぼしてしまった。それ以降、どんな服を着ていけばいいか〜とか誕生日プレゼントは何がいいか〜とか相談に乗るようになった。ある時、夏祭りに告白すると言った。正直して欲しくなかったけど僕は「頑張れ!応援してるぞ!」としかいえなかった。もしここで自分の気持ちを正直に言えていたら、何か変わったかもしれない。でも…君が幸せならそれでいいと思った。そう考えるうちに僕は、愛がなんだか分からなくなった。叫ぶどころか、伝えることすら出来なくなってしまった。
5/12/2024, 1:07:32 AM