目が合ったように感じた。何かがぱちぱちと弾けた。突然パキンと鳴って世界に色がついた気がした。思わず振り向いた。激しい風と音が髪を掻き立て過ぎていく。あれからカメラを持った。相手が人だと盗撮と言われる行為。周りが何を言おうと進んだ。あの瞳に惚れてしまったから。敷かれた線を走る姿は滑稽で、滑稽だけど凛々しく涼やかだった。レンズ越しでもいいから見ていたいと思った。君の名が錆びるまでずっと。[すれ違う瞳]
5/4/2025, 11:24:27 AM