清水の舞台から飛び降りるつもりで、推しの作家にファンレターを書いた。
まず、思いの丈をまとめ、下書きを書いた。
不自然なところがないかどうか何度も読み返し、推しのイメージの便箋に清書した。
そこまでして、はたと気がつく。
果たして宛先は何処にすればいいのだろうか。
色々と調べたら、本を出している出版社の編集部に宛てて出せば転送してくれるらしいことがわかった。
そこで、推しの本の出版社の住所を書き、編集気付〇〇先生、と宛名を書き、散々ためらった末ポストに投函した。
それから手紙の行方はわからない。
宛どころ不明出返送されてこないところをみると、出版社までは届いたんだろう。
けれど、そこから先推しの手に渡っているかどうかはわからない。
昨今郵便料金も値上がっていることだし、下手をすれば編集部止まりになっているかもしれない。
でも、それでもいい。
文章のプロに、あんな稚拙な文章を見られるのは恥ずかしいことこの上ないからだ。
2/18/2025, 5:16:57 PM