「どうしてこんなこと」
彼女が私に問いかける
森と対話し、自然と生きる森の民
私は彼らを森の奥深くへ追いやり
二度と我らの王国に関わるなと忠告をした
彼女は私を鋭い眼差しで睨み付けた
「裏切ったのね。王国も、貴方も」
私は心が引き裂かれる思いだった
『異端の民を根絶やしにせよ』
国王の命令から彼らを守るには
彼らに身を隠してもらうしか方法はない
長い間親交を深めた末の裏切りだ
私は彼らに背を向けた
真実を話すことはできない
たとえ恨まれたとて
私は彼らに、そして貴女に生きてほしかった
それが、私たちの願いだったのだから
10/15/2024, 12:11:35 PM