2年後に、あのベンチで。
ドラマみたいにそう言い残して旅立った君。
2年もたって私も若くなくなったけど。
その日、ベンチに座ってみた。
来るはずのない君を待って。
来ないと分かっているはずなのに、
10分、20分と時間が立つにつれて
不安感と胸の高鳴りは募る。
お昼過ぎ、近くのコンビニで買ったおにぎりを
食べていると、君とは似ても似つかない人が
隣に座ってきた。
あれ?もうお昼食べちゃってた?
まぁ甘いものは別腹だよね!
聞き慣れた独特のイントネーションの声。
ベンチに置かれた私の大好きなフルーツサンド。
走り去る小さな背中はきっと君なのだろうか。
3/19/2024, 11:26:43 PM