歩き出した先に、ふとあるものがある。
それはありふれたモノで、知らなかった音で、見たかった景色で、出会いたかった人で。
そんな様々なモノに、目を奪われて、心を踊らせて、気づけばとっぷりとおちていく。
煌びやかな夢に踊り明かし、すっかり奪われた視界は逆光にさえ気づかず、ようやく得られた安心に浸り、止める間もなく突き進んだ真夜中に散らばる、どちらとも言えない優しさに呑まれ、その成れの果てに行き着く街がある。
何千、何万もの命を内包する”命”は、いつだって死と再生を繰り返して生きる”人”でもあるのだから。
1/28/2023, 1:12:49 PM