すべて物語のつもりです

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 夢が醒める前に、この人生が終わればいい。
 いつも、目を開ける前にそんなことを祈っている。けれど、目をその後に開けている時点で、いや、そんなことを祈っている時点で、わたしは性懲りもなく生きているのだと知る。これも、いつの間にかいつものこととなっていた。
 夢はいつだって幸せなものだ。内容が幸せでなくとも、それは結局夢なのだから、気分は落ちてもダメージは少ない。
 現実はそうはいかない。
 だから、いつも願うのだ。

3/20/2024, 1:06:52 PM