NoName

Open App

だから一人でいたい。
夜、ふと空を見上げる。
優しい、光が私に降り注ぎ、語りかけてくる。
今日のできごとのひとつひとつを…
時には心配を滲ませて。
私の言葉を静かに聞いてくれる。
優しい時間が流れる。
時々、ぽつりぽつりと灯る光が心を温めてくれる。
一人ではないのだと、
一緒にいるよ。といっている。
貴方と話していると、
時間の流れが早く感じる。
優しい顔、怖い顔、少しヘンテコに見える顔、
その全てが私だけのものだと思うと、少し優越感を感じてしまう。
その全てが私一人のものでなくとも、
たった、少しの間だけでも貴方と言葉を交わせたのなら
私はし汗です。
だから、今は一人でいたい。
私と貴方二人でいたい。
夜の間だけ一緒にいてくれる、優しい隣人。
いつも見守ってくれる友人。
貴方がそこにある。そのことが当たり前過ぎていつも忘れてしまう。
一人きりになろうとしないで。
貴方がいる夜がいつも恋しい。
貴方を思う夜に流す涙が光って、ふと見上げる。
あー、また会えたね。私の話を聞いてくれる?
そんなことを言いながら。
今夜もまた、貴方と一緒に。

7/31/2023, 5:27:29 PM